令和時代に必要な男性育休推進についてFJ提言

2019年6月14日 さんきゅーパパ緊急フォーラム              「令和時代に求められる男性育休推進のカタチとは?」開催!

 

FJでは平成から令和に移り変わる時期に「隠れ育休調査2019」を実施し、男性育休の現状分析を行うとともに、男性育休推進で先進的な取り組みを行っている企業をお迎えし、企業における取組事例、そこで見えてきた課題と対応策、今後求められる男性育休推進のカタチを探っていくフォーラムを開催いたしました。 

※さんきゅーパパ緊急フォーラム 詳細はこちら

 

 

そこで令和時代に必要な男性育休推進についてFJ提言を行いましたので、その内容を掲載いたします。 


隠れ育休調査2019

乳幼児を持つ父親の育休・隠れ育休取得で評価が「低下した」は1割未満     2015年調査と比べて希望と実際の乖離はより広がる傾向             令和時代の父親に「子どもが生まれたら休む」制度・文化醸成が急務!

 

 少子化社会対策大綱では2015年からの5年間を「少子化対策集中取組期間」として、様々な側面から国をあげて、男性の育児休業取得促進が行われているものの、2020年目標の男性育休取得率13%、男性の配偶者出産直後の休暇取得率80%に対して実際の取得率は乖離したまま、集中取組期間の最終年を迎えています。

 

 そこで、NPO法人ファザーリング・ジャパン(東京都 千代田区、代表 安藤哲也)では、乳幼児を持つ父親に対し2011年、

および、2015年に実施した、育児休業制度とは別に有給休暇などを利用して産後の妻のサポートや育児のための休暇(以下、「隠れ育休」)調査をフォローアップする形で「隠れ育休調査2019」を実施しました。

 

 調査結果から、「隠れ育休」取得率は減少し、育休取得率が上昇しましたが、妻の出産後に妻のサポートや育児を目的とした育休、または隠れ育休を取得する人の全体数は50%程度で2011年、2015年調査とほとんど変化ないことが分かりました。これは、従来から休暇取得が可能な職場では、隠れずとも育休制度を利用しやすい環境へと変化し取得方法の内訳に変化が出

てきた一方で、半数以上の職場では育休等が取りずらい状況が続いていると推察されます。

 

 また、育休または「隠れ育休」を取得しなかった父親に希望取得日数や時期を質問したところ、2015年調査と比べて希望と実際の乖離がより大きくなっていることが明らかになりました。育休制度の利用しやすい条件・環境の質問では、「上司からの声掛け等」「人事部(会社)からの声かけ等」、「日本の男性全員が育休取得」の順で回答が得られた点は2015年調査と同様でした。上司ひとりひとりのイクボス化のみならず、どの上司や人事部も男性育休取得を後押しせざるを得ない制度や文化醸成が国・職場ともに急務であり、父親への育休割り当て(クオータ)制度の導入や「子どもが生まれたら休む」文化醸成の推進などが求められると考えます。

 

 一方、育休または「隠れ育休」を取得した父親に取得前との変化を質問したところ、 「残業時間削減」など自身の働き方に対する意識は約6割が「向上した」と回答しました。「上司からの評価」「同僚からの評価」が、「低下した」と回答した人が1割を切る一方で、 「家族に対する意識」は7割~8割が「向上した」と回答しており、育休、または隠れ育休取得は、取得前より「低下」する要因はほとんど見られず、むしろライフ、ワーク、家族への意識を向上させることがわかりました。

 

 

代表理事 安藤哲也コメント

 厚生労働省から先日発表された2018年度の男性育休取得率は、6.16%(2017年度5.14%)は、若干伸びたとはいえ、女性の82.2%に比べても低く、未だ男性育休が社会に定着したとは言えません。本調査結果においても、相変わらず「職場の理解が進まないと男性は育休が取りづらい」という状況は変わっておらず、個人と企業(部下と上司)の意識の差が現れています。

 FJとしては当面、イクボスプロジェクト(多様性を理解・支援する管理職の養成事業)を推進・強化していきます。今後おそらく、育休を取る男性は徐々に増えていくと予想されますが、「取ること」が目的ではなく、産後のママをケアサポートしつつ、父親になる自覚と実践を身につけるトレーニングの機会と捉えて欲しい。そのためにも育休前に男性が受講できる「両親学級・父親学級」の実施・開講を義務化することを、FJは全国の自治体に求めていきます。

 


パパクオータ政策提言2016

 

パパクオータ制が日本を変える!~日本の社会構造改革への挑戦   2016 年 11 月 2 日 

 

【政策提言】

現行の育児休業制度における、母親の産後休暇(産後 8 週間)、父親のパパ休暇(産後 8 週間)に加えて、

育休を父親と母親それぞれに 1 ヶ月割り当てることを提案する。


隠れ育休調査2015

乳幼児を持つ父親の46%が隠れ育休取得。 男性の育児休業取得促進のためには、上司の「イクボス化」が求められている!!

  

女性の活躍推進等、様々な側面から国をあげて、男性の育児休業取得促進が行われているものの、厚生労働省が毎年発表する男性の育児休業取得率は、目標の13%に対し依然として乖離していることから、NPO法人ファザーリング・ジャパン(東京都千代田区、代表安藤哲也)では、2011年に実施した、育児休業制度とは別に有給休暇などを利用して産後の妻のサポートや育児のための休暇(以下、「隠れ育休」)調査に、育児休業制度を利用しやすい環境・条件等の設問を追加し実施いたしました。

 

調査結果から、前回調査結果と同様、乳幼児を持つ父親の46%が「隠れ育休」を取得していることがわかりましたが、取得期間は3日以内が7割程度を占め、短期間の取得でした。また、取得時期については、父親の半数以上が産後1週間(入院中)に取得しており、産後の妻のサポートに効果的な時期と乖離がある可能性があります。

 

しかし、「隠れ育休」をしなかった父親に希望取得日数や時期を質問したところ、日数では「1週間超~1ヵ月」、時期では「産後~4週間(退院後)」、「産後1ヶ月~復職」、「復職時」の回答が多くなっていることから、希望と実際の休暇取得期間や時期に大きな乖離が生じていることが明らかになりました。 また、育児休業制度を利用しやすい条件・環境を質問したところ、「上司からの声かけ等」が、父親から最も求められており、今後の男性の育児休業取得促進の鍵は、上司の「イクボス化」であることが判明しました。

 

代表理事 安藤哲也コメント

「国の少子化対策においても男性の産休80%が数値目標。そのためには制度の充実とともに職場の風土改革が求められる。子育て等で時間制約がある社員のワークとライフの両立マネジメントができる管理職・イクボスの養成が急務だろう。 また厚生労働省の調査でも、夫の家事・育児時間が長いほど第2子以降の出生割合が高くなっている。目先の利益だけを追って男性の長時間労働や休みづらい風土の企業は結局、少子化に拍車をかけ、自らの企業の将来そして私たちの社会全体の活力を衰退させていることに、そろそろ気づくべきではないだろうか」


隠れ育休調査2011

 

 

積極的に育児を楽しむ父親「イクメン」が増える一方で、厚生労働省が毎年発表する男性の育児休業取得率が伸び悩んでいることから、NPO法人ファザーリング・ジャパン(東京都文京区、代表:安藤哲也)では、育児休業制度とは別に有給休暇などを利用して産後の妻のサポートや育児のための休日(以下「隠れ育休」)を取得する父親が多いのではないかという点に着目し、乳幼児を持つパパを対象に、「隠れ育休」調査を実施いたしました。

 

代表理事 安藤哲也コメント

調査結果から男性の育児参加意識の高まりはうかがえるが、育児休業制度の定着はまだまだのようだ。育休取得率を上げるには、欧州並みに経済的支援を厚くしたり、取得によってキャリアロスやマイナス評価が起きないこと、加えて職場の上司同僚の理解が必要。今後、企業は制度より風土改革に力を入れて欲しい。

 

■調査概要

調査対象:1歳半以下の子をもつ20歳以上の男

調査エリア:全国

調査方法:株式会社マクロミルによるインターネットリサーチ

調査期間:2011年06月23日(木)~2011年06月24日(金)

有効サンプル数:1030

 


男性の育休に関する街頭アンケート2010

 

■調査概要

期間:2010年4月22日~25日

調査方法:街頭ヒアリング

場所:晴海トリトンスクエア(東京都中央区)